エリズさんのルーツはフランス語と英語圏の国にあります。母国で医師を目指し、1997年に大学医学部卒業とともにGPの資格を取得。
(GP=General Practitioner=総合医)
約2年間医師の経験を積んだのち、PhD(日本でいう博士号)の免許を取得するため、希望留学先の日本にて2006年まで長崎大学大学院薬学研究科(現:長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科)で微生物の研究に没頭しました。
医師とは別の道を進む事になったときに選んだ仕事が、フランス語、英語、日本語、臨床医学、実験医学、この5つを生かせる医学論文の翻訳でした。
一般の翻訳とは違い、専門用語だけなら辞書を引けば何とかなりそうではありますが、合わせて専門知識がなければ膨大な量の論文内容があべこべになってしまう事が多く、JTF認定翻訳者となったエリズさんは日本でも唯一無二の存在となりました。
今では日本中のあちらこちらから、翻訳の仕事が舞い込んでくるようになりました。
エリズさんが翻訳した論文は医学先進国上位である日本と世界の橋渡しとなり、世界中の医療に役立っています。
エリズさんに気になる質問をしてみました
Q.日本を留学先に選んだきっかけは?
A.微生物の実験や研究をするための、例えば遺伝子組み換えをする機械や設備といった環境が日本は整っていたから。
基礎実験医学最先端の日本の大学研究機関はすごく充実していて、それが魅力的でした。
自分の頑張り次第で可能性が光る。結果が出る。
そんな恵まれた環境で研究できたので、今はそれを翻訳という形で恩返しをしたいです。
Q.やりがいを感じるのはどんなときですか?
A.医師としても研究者としても医療分野と医科学の最新の知識を常に身に付ける必要がありますが、私の場合は翻訳を依頼される論文から最新の情報があふれています。そこがやりがいです。
Q.将来の夢はなんですか?
A.目標はこれからも日本の医学研究を世界に引き継ぎ、もっと世界に輝かせれるように手助けしたい。
また、自分が島原にいながらも医療業界に貢献する事で、島原半島の子ども達が地元に誇りを持ってくれたら良いなと思う。
少し前までは、子ども達が憧れを持つ様な職業は都会のほうが就職しやすい傾向にありましたが、最近ではネットを経由してできる仕事が増えてきました。
いろんな職種いろんな形があるとは思うけど、技術さえ身につければ、島原で活躍できる、可能性の幅は広がっている、そんな時代がきています。
だから島原の子ども達に、島原にいながら夢を叶える事が出来るんだよという事を証明し、伝えていきたいです。
国連英検(国際連合公用語英語検定試験)とは、公益財団法人日本国際連合協会(会長千玄室 茶道裏千家15代家元)主催の英語検定です。
エリズさんが合格したプロフェッショナルレベルA級とはー
英語新聞などの記事、小説や劇の一場面などを短時間に理解する、あるテーマについて理論的にまとめた内容を英文で表現する、外国人と日常の身近な出来事、時間問題等に関して、討論する能力が要求されます。
目標とするコミュニケーション能力
・国際会議等で意思を自由に伝える事が出来る
・グローバルな話題に対応できる
・通訳なしで英語の契約交渉ができる
という難易度の高い検定です。
---エリズさんの受け持つ仕事---
英文校正、添削、学術論文翻訳、医学・薬学英語指導、メディカルライティング、メディカルリライト、アブストラクト執筆、医学ネイティブチェック、多言語翻訳
島原半島でこんなにもグローバルに活躍している方がいるとは驚きです!
島原半島が誇るデイビッド先生の紹介でした。
次はいつ、どんなスゴイ人に会えるか。
おたのしみに!
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