海を綺麗に!アマモの種まき![深江町]

教育/しましま

2017/11/2 18:00

海を綺麗に!アマモの種まき!

2017年10月20日、南島原市深江町で、アマモの種まきが行われました。
この日の参加者は、深江町漁協の組合員や地域住民などで活動している「深江ブループロジェクト」(吉田幸一郎代表)のメンバーと南島原市立深江小学校5年生25名。
「アマモすくすくプロジェクト」として、6月にプロジェクトのメンバーと深江小の子どもたちで採取されたアマモの種子が大切に保管され、そしてまた、深江の海に戻ってきました。

初めに、一般社団法人水産土木建設技術センターの安藤亘さんによるアマモについての講話がありました。アマモをよく知り尽くしている安藤さんの話に、一生懸命耳を傾ける子どもたち。


ちいさなちいさなアマモの種子。


アマモは細い葉の水草。イネの仲間で、海の中で花を咲かせて種をつける植物です。海の水を綺麗にする水質浄化機があります。
アマモがたくさん生えている「アマモ場」は、小さな魚の隠れ場になったり、魚などが産卵する場所になるので「海のゆりかご」とも呼ばれています。

4つのグループに分かれ、アマモの種子を紙粘土に埋め込んでいきます。
今年で8年目を迎えるこの活動。例年、播種シートでの種まきを行っていますが、今年は紙粘土に埋め込み、それを海に投げ込むという方法にチャレンジです。
太陽の光の届く浅瀬で育つアマモ。しっかり根をつけてくれるよう思いを込めて種子を埋め込みます。

紙粘土は好きな形に作っていきます。
深江で釣れる魚かな?

これは、ア、アンパンマン!?

吉田代表、渾身の力作「カニ」!

すてきな作品がたくさんできました!

「真っ白になった~!」と言いながらも、楽しそうな子どもたち。

いよいよ海へ。ゆっくり大事に運びます。

風もあり、ちょっと寒い日でしたが、海の中に足を踏み入れて...。

「大きく育て~!」と海に投げ込みます。

石の間には何があるのかな?

ちょっとした疑問に優しく教えてくれる吉田代表。

「アマモの保全活動を実施している所は18県ありますが、このように小学生が参加しているのは全国的にも少ないので、是非皆さんで成功させて全国に発表してほしい。」と、子どもたちに声をかけていた安藤亘さん。(一般社団法人水産土木建設技術センター・調査研究部長)

「海に近いこの深江小学校の子どもたちに、海の恵みについて、このプロジェクトを通して学習してほしい。今回種子をまいたアマモは海の水を綺麗にする働きがあるので、子どもたちと一緒に育てていきたい。こういった活動を通して学んだことを、子どもたちが将来大人になった時、役立てていってほしい。」と語る南島原市立深江小学校 山田芳弘校長。

【深江ブループロジェクト活動組織】
深江漁協、漁業者、地域住民、深江小学校がメンバーとなり、「アマモすくすくプロジェクト」をはじめ、清掃活動など海の環境保全活動などの取り組みを行っています。
代表の吉田幸一郎さんは「これからも子どもたちと深江の海を綺麗にしていきたい。時間があればアマモの様子を見に来たり、海の生き物を見に来てほしい。」と語りました。


「アマモすくすくプロジェクト」の1年間最後の締めとして、11月24日には漁業組合婦人会の皆さんと深江小学校の子どもたちと、魚料理を一緒に作り、深江漁協で養殖している車エビなど海の恵みをいただく予定。


【深江町漁業協同組合】
〒859-1503 長崎県南島原市深江町丙131 
TEL.0957-72-2005
FAX. 0957-72-2563

[主たる事業]
長崎県有明海産 深江町車えびの養殖
養殖車えびの販売(期間限定直売所)


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