今回は、南島原市布津町でタコ漁をしている本多澄之さんと本多和洋さんを訪ねました。( 上記画像は本多和洋さん)
みなさんが普段食べているタコ。そのタコを、漁師さんはどのように捕るかご存じですか。
本多さんは朝5時30分に海幸丸に乗りこみ、漁場へ向かいます。タコを捕る方法は、タコ漁の代表格であるタコ壷漁です。タコは天敵から身を守る為に壷の中に入る習性があり、エサがなくても、仕掛けられた壷の中におじゃまします、と自ら入って来ます。タコの習性をうまく利用するわけですね。1000壷〜1500壷ほど仕掛け、タコが入った頃に引き上げると、1つの壷の中にだいたい1匹〜2匹のタコが入っています。
その中から出てくる大きなタコ!
本多さんのたこ漁歴は、50年になります。タコ漁の方法は昔と変わらず同じようにやっています。
タコの漁獲量は、毎年天候の変化などでも変わりますが、以前と比べると間違いなく減ってきています。「だからこそ、たくさんとれた時は本当に嬉しい。」と本多さんは語っていました。
タコの旬は梅雨時から9月頃までで、身が締まっていて美味しく食べられます。秋ごろになり旬を過ぎると、産卵期に入ることで身に締まりがなくなるので、旬に食べるのがオススメです!
--- タコの食べ方について ---タコの内臓などをとり、塩でぬめりをとったら洗って茹でます。タコ刺はもちろん、たこの天ぷらやなすとみそ炒めもの、たこ飯などがおすすめです。
タコは何でも食べます。黒い点がタコの口で、魚や甲殻類などいろいろ食べます。よくタコの頭だと思われている丸い部分には、実は内蔵が入っていて、頭は足の付け根にあります。びっくりなまめ知識です。またタコは、栄養ドリンクに入っていることでおなじみの“タウリン”という成分を多く含んでいます。
本多さんは、タコ漁の後継者について、「昔のようにたくさん捕れないこともあり、タコ漁だけではなく全体的に後継者がいないのが現状で今後が心配。」と話しました。
単に世の中の流れとしては片付けられない後継者不足。伝統あるタコ漁に誇りを持ち、続けていく本多さんのような漁師さんは、私たちの生活になくてはならないありがたい存在です。