海のゆりかご「アマモ」の種子採取!

教育/しましま

2018/6/9 18:00

2018年6月13日、「深江ブループロジェクト活動組織(吉田幸一郎代表)」のメンバー15名と南島原市立深江小学校5年生32名によるアマモの種子採取が行われました。

深江ブループロジェクト活動組織は、深江漁協、漁業者、地域住民、深江小・中学校がメンバーとなり、「アマモすくすくプロジェクト」をはじめ、清掃活動など海の環境保全活動などの取り組みを行っています。

海の多様な生物の生息場所となるアマモは「海のゆりかご」と呼ばれ、海の環境保全に大きな役割を持つといわれています。
また、アマモをはじめ、漁場などの研究を行なっている(一般社団法人水産土木建設技術センター・専門技術員)安藤亘さんもこの活動に参加。


アマモは浅瀬に生育するイネ科の仲間で、水中で花を咲かせ種をつける植物です。
「アマモすくすくプロジェクト」は今年で9年目。
深江の海に年々アマモが増えていきます。


細い葉をよく見ると、ぷくっとした種があるのが分かります。


「これかな~?」と聞き合いながら探す子どもたち。水の中のアマモを一生懸命のぞき込みます。

足首より深い所まで水に浸かりながら採取活動は続きます。

アマモにミズイカの卵がついているのを発見!「なんこれ~!?」とはしゃぐ子どもたち。


コウイカの卵も!
子どもたちはもちろん、コウイカの卵はなかなか見られないので大人も興奮してしまいます。

なんと「タツノオトシゴ」まで!これを見つけてしまう子どもたちの観察力にも脱帽です。


卵の中にコウイカの赤ちゃんが。
手にのせているうちに卵からでてきたので海に戻す、というなかなかできない体験も!

沢山の生き物が生息するアマモ場。アマモが「海のゆりかご」と呼ばれるのに納得ですね。

みんなの頑張りで、たくさんの種子を採ることができました!

緑のきれいなアオサ。ここにもアサリなどがたくさんいます。

アマモの種子採取の後は、アサリを食べてしまう貝の卵の除去です。広い場所を歩き回り探していきます。

カニやアサリ、マテ貝などここでも生き物発見!

海水に(右)アサリを入れておいた瓶と(左)入れてない瓶。一目で水の透明さがわかります。アサリなどの貝も水質改善になることが子どもたちの目にしっかり焼きつきました。

豊かな海の再生を願い、これからも「深江ブループロジェクト」の活動は続いて行きます。

「アマモすくすくプロジェクト」では、10月ごろ、アマモの種を海に戻し、その後、1年間最後の締めとして、11月下旬頃に漁業組合婦人会の皆さんと深江小学校の子どもたちと、魚料理を一緒に作り、深江漁協で養殖している車エビなど海の恵みをいただく予定。

【深江町漁業協同組合】
〒859-1503 長崎県南島原市深江町丙131
TEL.0957-72-2005
FAX. 0957-72-2563
[主たる事業]
長崎県有明海産 深江町車えびの養殖
養殖車えびの販売(期間限定直売所)



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