肥前島原子ども狂言 其の三

教育/しましま

2018/7/7 18:00



【肥前島原子ども狂言】とは

島原ならではの伝統芸能を子どもたちに伝えようと、江戸時代より島原に能と共に伝わった狂言を、和泉流狂言師の野村万禄さんと島原城資料館解説員の松尾卓次さんを講師に、子どもたちが稽古をしていきます。

2018年の受講者は2歳から高校3年生までの36名。11回の稽古を経て、10月13日「第36回島原城薪能」でお披露目されます。



肥前島原子ども狂言 其の一はこちら
http://shimashima.adthink.net/feature/education/20180519kyougen/Posts.html

肥前島原子ども狂言 其の二はこちら
http://shimashima.adthink.net/feature/education/20180606kyougen/Posts.html

この日の練習は野村万禄先生によるお稽古。月に1回しかない貴重な時間です。


着物と袴を身に着けたら、さっそく、先生と一緒に小謡「鶴亀の舞」のお稽古。
子どもたちは事前に野村先生の小謡が入ったCDを特別にいただき、自宅でお稽古をしてきます。
初めての子はまだ全部覚えていませんが、一生懸命声を出して謡います。


狂言は所作も大事。扇の扱いも、丁寧に。


背筋を伸ばし、集中!
腹式呼吸でお腹の中から声を出します。

礼で始まり礼で終わります。

全体練習の後はそれぞれの演目に分かれて稽古です。

今日から島原狂言「釣ろうよ」のお稽古。ここは始めて2~4年目の子たちがいます。


小謡は覚えているので堂々と声を出しています。

初めて参加する1年目のお稽古。
おじぎの仕方。座り方・立ち方。基本的な行儀作法を高校生や中学生、高学年のお姉さん、お兄さんにアドバイスしてもらいます。


小学1年生以下の子も多いのですが、どうすれば伝わるか自分たちで考えながらアドバイスしてくれます。

「まっすぐならぶよ~。左手はひざにおいてね~。」
野村先生が指導して下さったことを、子どもたち同士でアドバイスしあうことで、互いの距離が近づいて行きます。

野村先生に小舞を指導してもらうこのお稽古。

先生のきれいな動きを見逃さないよう、一生懸命目に焼き付け舞います。



10月13日に開催される「島原城薪能」での舞台発表まで、この「しましま」で毎回、稽古の様子をお伝えしていきます。お楽しみに!

【 野村万禄 】昭和41年(1966年)東京に生まれる。
故・野村万蔵(芸術院会員・人間国宝)の孫。 伯父の初世野村萬(人間国宝)に師事。
平成2年(1990年)東京芸術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業。
平成12年(2000年)、二世野村万禄襲名。
野村万蔵家の別家を興す。
現在福岡在住。
国内外において数多く、九州各地に稽古場を開設。
一般にも広く門戸を開き狂言の普及と発展に努めている。
また、クラシックアンサンブルやピアノとの共演など幅広く活躍中。
平成16年(2004年)より島原子ども狂言ワークショップの講師を務める。
島原城薪能HPより抜粋
島原城薪能(島原城薪能振興会)

http://www.takiginou.jp/



ツイート
LINEで送る