【しまるしぇ】No13〜生産者を訪ねて〜
special/しましま
2018/1/24 13:00

甘くて濃厚!南有馬の冬トマト!今回は本多農園を訪ねました。



島原半島の南部に位置する、南島原市南有馬。
半島の中央にそびえ立つ雲仙岳の陰になる事が少なく日当りの良いこの場所では、丘陵地や干拓地でトマト栽培がさかんに行われています。

今回伺ったのは、本多農園さんのハウス。

7月下旬、ポットに種をまいたトマトの苗は、9月半ばを迎える頃ハウスへ植え替えます。






やがて黄色の花を咲かせると、幼虫の餌や巣作りの材料となる花粉を求めてマルハナバチが大活躍。ブーンと飛び回りながら受粉作業のお手伝いをしてくれます。マルハナバチたちは頼もしい相方でもあります。



マルハナバチ達の協力のもとすくすくと成長し実をならします。



育った実は11月頃には大きな実へ成長し、後は赤く染まるのを待つのみ。


トマトの実へしっかり日が当たるように、青々と茂った葉をカット。
一つ一つトマトの状態を確認します。毎日のチェックはかかせません。



赤くなるまでもう少し!



ほんのり赤くなってきました。
「サカタのタネ」からでている「ソプラノ」という品種で、育て方や与える水分量を調節することで、高糖度のフルーツトマトにもなります。




収穫時期を迎えました。
トマトは一日の平均温度を調べ“ある一定の温度を越えたら赤くなる”という「積算温度」なるものがあります。

夏場は約40日、冬場は60〜70日の間で、赤く染まります。

冬トマトが甘くて美味しいのは、赤くなるまでの日にちが長い分、糖度を溜めることにより甘くなり、味の濃いトマトができます。
夏トマトの場合、水分を多く与え早く育つ分、みずみずしく薄味のトマトができます。
サラダや彩りに使うのにいいですね。



本多農園では収穫時期によりますが、伺ったハウスの収穫量は1日にコンテナ約45個分(1月下旬)になります。



弾けそうなトマトを一口かじりつくと、中からジュルッと旨味と甘みが凝縮された濃厚な果汁が口一杯に広がります。





トマト農家の跡を継ぎ6年目を迎える本多雅史さん。
奥様の知香さんと夫婦仲良く二人三脚で、トマトに愛情を注ぎます。


以前は、東京でIT関連の職業に就いていた本多さん。
専門的な知識は書籍や農協主催の研修会などで得ているんだとか。


サラリーマン時代と違い、こだわったり頑張った分だけ努力次第でトマトに直接返ってくる、ダイレクトに反映されるところに魅力を感じているそうです。


“トマト農家の跡を継ぎ6年目を迎えて”
極めるなら、どこまでもやればやるほど奥が深いと実感する日々。
毎年気候や土の状態は変化し、使用する設備や機械も劣化していくので、前の年と同じ時期に同じ作業をしても、上手くいかない。更に勉強と経験を重ね、知識と勘で毎年安定していいものを作っていく事を課題としている。


“未来に向けて今後の目標は?”
トマト部会55名の中で1位になりたい!
当園所有のハウスの大部分は中山間地にあり、日当たりが1時間くらい少なくて不利ではあるが、その逆境をバネにして1位になる事で南有馬のトマトをもっと盛り上げて行きたい!

と意気込みを教えてくれました。





雅史さんのおじいさんが栽培している、みかん農園にも伺いました。





本多利秋さん、御年92歳。
まだまだ現役で、農園をシニアカーに乗って駆け回ります。
利秋さんはみかんの見た目にはこだわらず、極力無農薬に近づけて出荷しているので、甘い甘いみかんが育まれます。





利秋さんのつくったみかんは、南有馬町にある丸石商店に卸されます。





岡みかん、たくさん入って1袋250円の大特価!!
気になる方は行ってみてください♪

▽丸石商店
〒859-2414
長崎県南島原市南有馬町丁354
電話:0957-85-2210




▽本多農園
〒859-2414
長崎県南島原市南有馬町丁1476
電話:090-3798-6314
mail:honda_tmt@yahoo.co.jp
BLOG「トマト農家の南島原No.1を目指す栽培日誌」