肥前島原子ども狂言 其の五

教育/しましま

2018/10/4 14:00

2018年8月22日、和泉流狂言師の野村万禄さんによるお稽古の様子/2018年9月12日、自主稽古の様子

【肥前島原子ども狂言】とは

島原ならではの伝統芸能を子どもたちに伝えようと、江戸時代より島原に能と共に伝わった狂言を、和泉流狂言師の野村万禄さんと島原城資料館解説員の松尾卓次さんを講師に、子どもたちが稽古をしていきます。

2018年の受講者は2歳から高校3年生までの36名。11回の稽古を経て、10月13日「第36回島原城薪能」でお披露目されます。



肥前島原子ども狂言 其の一はこちら
http://shimashima.adthink.net/feature/education/20180519kyougen/Posts.html

肥前島原子ども狂言 其の二はこちら
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肥前島原子ども狂言 其の三はこちら
http://shimashima.adthink.net/feature/education/20180707kyougen/Posts.html

肥前島原子ども狂言 其の四はこちら

http://shimashima.adthink.net/feature/education/20180808kyougen/Posts.html


2018年8月22日、野村万禄先生による4回目のお稽古がありました。月に一度の先生との貴重な時間。舞台発表に向けてお稽古にも力が入ります。


並び方もきちんと覚えて!
一つ一つの動きを体で覚えていきます。


小舞「花の袖」。少しずつ形になってきました。


地謡もしっかり覚え、堂々と謡えるようになりました。凛とした姿がステキですね。


2年目以上の子どもたちによる島原狂言「釣ろうよ」のお稽古。


不安な時もボランティアの方が寄り添ってくれるので安心です。


和泉流狂言「梟山伏」を演じる3人。


難しい狂言の動き。先生に細かい所までお稽古してもらいます。


2018年9月12日。この日は先生不在ですがボランティアの皆さんにサポートしてもらい、しっかり自主練習に励みました。




和泉流狂言「口真似」の稽古。



舞台練習の後、経験した子どもたちに「この謡はこんな内容だからこんな気持ちで謡ってみたら?」と、アドバイスしてもらいます。


「梟山伏」を演じる3人に、舞台発表への意気込みや狂言への想いを聞いてみました!
(右)麻希さん・13年目「今回で子ども狂言を引退するので舞台を盛り上げて終わりたい。まだまだやってみたい演目もあるし先生とも一緒に演じてみたかった。まずは自分が一番楽しんですることで、お客様たちに笑ってもらえると思うから、一生懸命演じたい。」
(真ん中)生織さん・9年目「初めの頃は自分のことだけ考えていたけど、だんだん全体のことを考えるようになった。狂言は、同じ動きの様で少しずつ変わる動作がむずかしい。今年は新しい子が多いので全体を引っ張っていけるようにして、来年につながるよう、ステップアップしていけるようがんばりたい。」
(左)萌さん・6年目「この3人で演じるのは最後なので精一杯楽しみたい!」

10月13日に開催される「島原城薪能」では子ども狂言の舞台発表があります。お楽しみに!





【 野村万禄 】昭和41年(1966年)東京に生まれる。
故・野村万蔵(芸術院会員・人間国宝)の孫。 伯父の初世野村萬(人間国宝)に師事。
平成2年(1990年)東京芸術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業。
平成12年(2000年)、二世野村万禄襲名。
野村万蔵家の別家を興す。
現在福岡在住。
国内外において数多く、九州各地に稽古場を開設。
一般にも広く門戸を開き狂言の普及と発展に努めている。
また、クラシックアンサンブルやピアノとの共演など幅広く活躍中。
平成16年(2004年)より島原子ども狂言ワークショップの講師を務める。
島原城薪能HPより抜粋
島原城薪能(島原城薪能振興会)

http://www.takiginou.jp/



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