雲仙市立富津小学校 閉校式典 〜たくさんの思い出を胸に〜

教育/しましま

2019/3/10 18:00

富津小学校閉校式典

2019年2月17日、春の訪れを感じる晴天の日、雲仙市立富津小学校(川﨑泰孝校長)の閉校記念式典が行われ、19名の児童や卒業生、歴代校長、地域住民など約400名が参加しました。


【雲仙市立富津小学校】
明治20年富津簡易小学校として創立。富津尋常小学校と改称後、昭和22年には小浜町立富津小学校となり、平成17年、今の雲仙市立富津小学校となりました。これまで送り出してきた卒業生は4552名。




過疎化、少子化により2019年3月31日で閉校となり、2019年4月から雲仙市立小浜小学校と統合となります。

創立時の児童数約20名。その後、昭和34年には367名が在籍していましたが、児童数の減少により、創立時と変わらぬ児童数19名で閉校の日を迎えます。




富津岳のふもとにある富津小学校の校舎。





小浜の町と大きく広がる橘湾を一望できます。

緑の松 赤き岩にかかり 青き入り江 麦の丘をうつす
うつくしきかな ふるさと
富津岳 そびゆるふもと
こごし立つ われらが母校
富津 富津 富津小学校
(昭和30年に作られた校歌)



展示コーナーに並べられたこれまでの学校行事の写真。
思い出話に花が咲く同校の卒業生たち。







体育館には昭和44年度からの入学写真も飾られていました。




卒業していった先輩たちから引き継いだ、伝統の『富津ソーラン』
元気のいい掛け声と踊りで式典が始まりました。




富津小学校最後の校長となる川﨑校長は「ともに学び、みんな優しく、つよい体でやり抜く子どもにみなさんを育ててくれた富津小は、心の中にずっと生き続ける」と式辞を述べました。

また、卒業生でもあるバスケットボールBリーグ(アルバルク東京所属)田中大貴選手から「夢に向かって一生懸命がんばってください。」と児童へのビデオメッセージも披露されました。




この日のために練習を重ねてきた、全校児童による別れの言葉。

会場に集まったたくさんの人々の前での発表です。

わたしたちのふるさとは美しい。
ぼくたちの高い理想はきらきらと輝いている。
わたしたちの行く先には夢や希望がたくさんある。
その夢や希望を叶えるために、一生懸命にこの富津小で励んでいこう。
自分を鍛え強く正しく生きていきます。
自分の為だけでなく、人の為に尽くし愛される人になります。
富津に生まれ育ったふるさとを 富津小学校で学んだことを
誇り高く思い 強く生きていきます。


自然豊かな ふるさとを愛する心
夢に向かって 努力を続ける強い心
まわりの人を大切にする 思いやりの心
校歌に込められたこの3つの心を持ち続け、生まれ育った「富津」を大切にしていきます。

大好きな富津小学校
今まで本当にありがとう


涙に負けず、最後まで立派に披露することができました。





参加者全員による校歌斉唱。

別れを惜しむ歌声が会場いっぱいに響き渡りました。




式典の後には記念碑の除幕式が行われ、全校児童での記念写真!



式典に集まったたくさんの卒業生・保護者・当時の学校職員。
成長した姿を互いに確認しあい、懐かしい富津小学校での思い出話に 盛り上がります。








いつまでも、富津の絆をつなげていってください!




今は子どもたちの声が響き渡る校舎。





3月19日には最後の卒業式。3月22日には最後の修了式を迎えます。

子どもたちの学びの場だけでなく、運動会の時などたくさんの人が集まり地域の中心となってきた富津小学校。

たくさんの思い出を胸に、富津の子どもたちは新たな一歩を踏み出します。



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