2020年2月13日、島原市にある千本木砂防えん堤で「島原半島高校生卒業記念育樹・植樹祭(卒業の森)」が実施されました。参加したのは、今春卒業する島原半島内の高校3年生500名。
雲仙・普賢岳噴火災害で消失した森に緑を蘇らせようと『雲仙百年の森づくりの会』が主催。1999年から始まり、今年で22回目となります。NPO島原ボランティア協議会、国土交通省 雲仙復興事務所、島原振興局の協力のもと、今年の植樹で約4ヘクタールに約32,000本が植えられました。
参加した島原半島内の高等学校は(島原高校・島原農業・島原工業・国見・口加・小浜・島原翔南・島原特別支援・島原中央・島原商業)の10校。
植樹の場所となった千本木砂防えん堤には、災害時の避難ジェルターが再現してあり、当時の様子を感じることができます。
開会式では『雲仙百年の森づくりの会』宮本秀利会長が、「今、みなさんの座っている目の前に立っている木は、先輩方が植えた苗木が大きく育ったもの。今日植えた苗木も、これから30年、50年経って大きく育ち、みなさんを見守ってくれると思います。ぜひ、みなさんも愛情を込めて植えてください。」と生徒たちに語りかけました。
植樹を行う場所まで移動。前日の雨で天候が心配されましたが、当日は気持ちのいい好天に恵まれました。
植樹の前に、前回・前々回に植えられた場所の下草刈り。
草刈りをした後は、木が大きく育つように肥料まき。
雲仙地域に自生する樹木から採取した種子で育てた、アラガシ、コナラ、シラガシ、モミジ、ツバキ、クヌギの苗木約800本を植えていきます。
木が大きく育つことを願って記念写真。みなさん素敵な笑顔です。
記念植樹が始まった頃に植えられた木。高さが10メートルを超えるほど大きく成長しています。
5年後、10年後、緑豊かな大地になるよう願いを込めて。