「長崎・島原のこどもたちに笑顔を」生理用ナプキン無料配布プロジェクト!

教育/しましま

2022/2/25 17:00


子どもたちに生理に対する不安を無くし笑顔で過ごしてもらおうと布ナプキンを配布するプロジェクトが立ち上がり、2022年2月28日よりクラウドファンディングで支援の呼びかけが始まりました。

プロジェクト「レインボーあい」では、下記の活動資金を捻出するためにクラウドファンディングにチャレンジしています。
①島原半島内の配布スポットに布ナプキン、使い捨てナプキンを無料配布する
②健康教育としての性教育の講演活動を行う。
③布ナプキンの認知向上、普及のためワークショップを開催する


今回、プロジェクト「レインボーあい」を立ち上げた中村まり子さんと池松愛菜さんのお2人に話を伺いました。


(左)池松愛菜さん
障害のある人の自立支援を行う合同会社グロース(就労継続支援事業所)を開業、また、日本布ナプキンアドバイザー協会™認定講師であり、布ナプキンの普及活動も行っています。
(右)中村まり子さん
助産師として43年。「レインボーさんばハウス」を開業し、産前産後のトラブルや子育て、夫婦関係の修復やDVなど様々な相談を受け、問題解決からその後の環境づくりまで、助産師・訪問看護師の経験をもとに相談者に寄り添う活動を行っています。




経済的貧困など様々な理由で生理用品を購入できない「生理貧困」。コロナ渦もあり問題が可視化される今、何かできることはないかとナプキン配布を考案。




「レインボーあい」という名前は、中村さんが行なっている「レインボーさんばハウス」と、池松さんが布ナプキンの活動を行なっている「MiraiAi」から命名しました。

上記画像は©rainbow-ai



助産師の中村さんが、池松さんの自宅に産後ケアで訪問したことがきっかけで知りあった2年前。その時は、こういった活動をする出会いになるとは思わなかったと笑顔の2人。

池松さん
産後の精神的に不安定な時期、中村さんが何度も心配して顔を見に来て親身に相談に向き合ってもらった。その時、「私は、あなたがどんな選択をしても応援するからね。」という中村さんの一言に心から救われた。その後も事業所の開業など、背中を押してもらえる存在である中村さんと一緒に、自分のように悩んだり困っている人たちの手伝いを行なっていきたい。

中村さん
産後ケアで池松さんと知り合い、助産師として伝えたかった布ナプキンの素晴らしさを池松さんがすでに知っていたことはかけがえのない出会いだった。そして、布ナプキンアドバイザー®の資格を持っていると聞き、生理の貧困に対して一緒にプロジェクトを発足に繋がった。これまでいろいろな問題を抱えている方々と関わってきた経験から、すべての人が自分らしく生きていけるような支援していきたい。





中村さんは、これまで開業助産師として43年間、様々な相談(不登校、不妊、性被害、摂食障害、老人介護、産前産後のママのケア、子育て)を受け、悲しみの性から豊かな性の学びを「命の授業」講演会で伝えています。男性でも女性でも、互いの心と体のことを理解し、お互いに大事にできる社会になってほしいという思いを伝えるため、今回このプロジェクトでは、「生きるために大切なこと」と題して、すてきな心と身体と性の学びや、生まれてから死ぬまですべての人、ひとり一人が自立でき、自分らしく幸せに生きれるような健康教育としての性教育の講演活動を行ってく予定。

また、島原半島では産後ケアとして、ショートステイ・デイケア・訪問ケアを、中村さんをはじめ長崎県内の助産師会で行なっています。「長崎県内へ里帰りされる方も利用できる制度となっているので、出産後のお母さんたちが安心して楽しく子育てができる嬉しいサポートを気軽に利用して欲しい。ぜひ、頼ってほしい。」と、中村さんは優しい笑顔で語ります。

長崎県“人間と性”教育研究協議会(略して長崎性教協)/代表 中村まり子
「科学・人権・自立・共生」の4つのキーワードをもとに、全国の仲間と共に、たくさんの教育実践を積み重ねています。さらに、その活動の中で、自分自身の「性」のあり方を問い直し、充実した「生」を考える団体。1982年設立。
https://na-seikyokyo.jimdofree.com/




上記画像は©rainbow-ai


布でできた、生理用・おりもの用のナプキン。赤ちゃんのトイレトレーニングのように、布ナプキンを使う事をきっかけに子宮を意識し、布ナプキンに経血をつけずにおトイレで排血できること(経血コントロール)に自ら気づくことができます。多くの女性が憂鬱に過ごすことが多い生理期間。「Mirai Ai」では、生理を快適に過ごせるようにと布ナプキンを作っています。

生理の貧困が経済的な問題だけではなく「生理の貧困=心と身体の問題」でもあると考えるこのプロジェクトでは、布ナプキンの無料配布をすることで自分の体を大切にするきっかけに繋げて、女性がいろいろな選択肢を増やせることを願っています。

布ナプキンアドバイザー®の池松愛菜による布ナプキンのワークショップも行います。好みの布で自分だけの布ナプキンが作られるので、子どもさんへのプレゼントにも好評だそうです。


この活動を応援している雲仙市議会議員の平野さんと藤本さんと一緒に撮った写真。「まずは、たくさんの人に知って欲しい!」

上記画像は©rainbow-ai


「このプロジェクトの思いでもある、「ひとり一人が自分らしく自立するために必要な支援」を、多くの方がご理解していただき、その輪が広がっていくことを願っています。」と、中村さんと池松さん。支援のその先にある安心が誰かの生きる励みなることを願って、「レインボーあい」の活動が始まります。


[布ナプキンの配布予定場所]
●レインボーさんばハウス(南島原市)
●合同会社グロース(雲仙市)
●合同会社マザーリーフ(島原市)
●森岳酒造ルナベース(島原市)
●The north pole (島原市)
●島原半島内子ども食堂

配布先は今後も募集中。クラウドファンディングの詳しい内容は、WEBよりご確認ください。




【レインボーあい】
クラウドファンディング
web https://readyfor.jp/projects/rainbow-ai
Instagram @rainbowai.shimabara


【レインボーさんばハウス/中村まり子】
〒859-2212
南島原市西有家町須川1669-2コーポK101
TEL 090-8394-5533
mail makkana-ringochan@ezweb.ne.jp

【合同会社グロース】
TEL 0957-61-0589
Instagram @rainbowai.shimabara
LINE @676zqjls









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