教育/しましま
2021/02/26 17:00
2021年2月22日、雲仙市にある奥雲仙牧場の森にて卒業記念植樹が行われ、雲仙市立多比良小学校の6年生33名が参加しました。
「NPO法人 奥雲仙の自然を守る会」(代表 中田妙子さん)が主催する植樹活動は、毎年市内の小学生を対象に行われて、ふるさとの森を守る活動を続けています。今回植樹されたのは、ミヤマキリシマ5本、ヤマモミジ7本、ヤマボウシ6本。奥雲仙牧場の森は、奥雲仙と呼ばれる日本初の国立公園内に位置し、千々石(ちじわ)断層上にある高原地帯です。
植樹の指導をする宮本造園の宮本さんは「100年200年生き続ける木々。一度根をはるとしっかりと大地に根をはり、風にも雨にも負けず生き続ける。みんながよく知っている土黒川の水も雲仙の山々から流れている水。植えた後も見守っていって欲しい。」と、子どもたちに思いを伝えます。
[植樹指導・協力]
・九州地方環境事務所 雲仙自然保護官事務所
・九州森林管理局 長崎森林管理署
・長崎県自然環境課
・島原振興局管理部総務課
・雲仙市観光物産課
・雲仙市農林水産課
・長崎県森林ボランティア支援センター
田代原地域一帯に自生する希少種であるミヤマキリシマや、地域に自生するヤマモミジ・ヤマボウシを、指導者と一緒に子どもたちが植樹していきます。植樹場所は事前に、奥雲仙の自然を守る会の会員や地元住民により下草刈りなど保全活動が実施されています。
NPO法人 奥雲仙の自然を守る会の入口さん。
「今日植えたのは、もともとこの地で育っている種類の木。今はまだ葉もつけていませんが、これから鮮やかな色をつけて育っていきます。この先、皆さんの思い出だけでなく、道を通る人たちも楽しませてくれる景色をつくっていくと思います。その様子を、皆さんも見守り続けて欲しい。」と子どもたちに言葉を送ります。