教育/しましま
2022/6/30 12:00
今年は長崎大学海洋サークルと初のオンライン交流!
2022年6月17日、「深江ブループロジェクト活動組織(吉田幸一郎代表)」のメンバーと、南島原市立深江小学校5年生44名によるアマモの種子採取が行われました。アマモの保全活動に小学生が参加するプロジェクトは、全国でも珍しい取り組みです。
深江ブループロジェクト
1960年から1990年にかけて7割ものアマモ場が減少を危惧し、2009年にプロジェクトが発足。深江漁協、漁業者、地域住民、深江小・中学校がメンバーとなり、現在会員は482名。あさりの稚貝放流や清掃活動など、海の環境保全活動などの取り組みを行っています。「アマモすくすくプロジェクト」では、深江小学校の5年生と一緒に、アマモの種子採取やアマモ粘土製作、深江漁協で養殖している車エビや魚料理体験など活動を重ねています。
今年は藻場の再生について理解を深めようと、長崎大学全学ダイビングサークル「ISANA」メンバー、深江ブループロジェクト活動当初から一緒に取り組んでいる安藤亘さん(株式会社海中警官研究所)とのオンライン交流が行われました。初めてのオンライン交流にドキドキの子どもたち!
深江の海が間近に感じられる深江小学校の教室と、長崎市内にいる大学生がオンラインで繋がります。
ISANAのメンバーたちは、海を守る活動や大学で学んでいる事など、映像を使って子どもたちに話します。
海のことを学ぶきっかけに繋がる有意義な時間を過ごすことができた子どもたち。質問コーナーでは、「危険な海洋生物のこと」「うにについて」「大学生活できつかったこと」などがたくさん聞かれました。
(左から)深江ブループロジェクト/代表 吉田さん、松本さん、中村さん、小波さん
オンライン交流の後は、深江の海やプロジェクトの活動内容、藻場・アマモについて学びます。「『ISANA』の活動と深江ブループロジェクトの活動は、SDGsの目標14にある「海の豊かさを守ろう」と同じ目標。生活にとって重要な環境であるということを知り、考えて行動していけるようになってほしい。アマモのことを知って、海がどう変わっていくのか感じてほしい。」と子どもたちに伝えます。
「海草と海藻の違い」の違い、みなさん分かりますか?
アマモとは・・・
イネ科で陸から海へと生育場所を変えた海草。種子植物で種類が少なく岩礁に生えない多年生植物。
アマモ場があることで塩流を和らげ、外敵からの隠れ場になるので産卵場所として最適な環境になります。魚類やイカ・タコなどが増えることで「海のゆりかご」と呼ばれています。
漢字で表記すると「甘藻」別名「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」という日本一長い和名をもつ植物なんです。
残念ながら昨年度の台風でアマモが流されていた事と潮の関係でアマモをたくさん見つけることができませんでしたが、海の生物を知り、アマモ場を間近に感じることができたアマモすくすくプロジェクト。海を環境保全と再生活動に取り組む深江ブループロジェクトの活動は、10月にはアマモの種まき、11月には元食文化を学ぶ魚料理教室など、年間を通して続いていきます。
【深江ブループロジェクト】
facebook @FukaeBlueProject
【深江町漁業協同組合】
〒859-1503
南島原市深江町丙131
TEL 0957-72-2005
web https://www.jf-fukae.com
【長崎大学ダイビングサークルisana】
Instagram @isana_official