【しまるしぇ】NO21 安心で美味しいお肉を届けたい!「芳寿牧場」
しまるしぇ/しましま
2020/10/29 17:00

環境と飼育にこだわり、SPF豚を育て続けている「芳寿牧場」のご紹介です!




島原半島の最南に位置する口之津。国道251号線から国道389号線を上った、自然豊かな場所に芳寿牧場はあります。





道案内の看板通り進むと、芳寿牧場の入り口には芳寿豚の像がお出迎え。その先にはお肉を販売している「お肉屋ほうじゅ」入り口の看板。






もともと柑橘農家だった芳寿牧場・会長の平さんが、昭和43年から養豚業を始め、現在、芳寿牧場では口之津町・島原市・国見町にある5つの農場で、約17,000頭の豚を育てています。 

有数の畜産地区でもある島原半島から、日本中においしい豚肉を届けたいと「芳寿豚」のブランド化を進めてきました。




芳寿牧場・会長 平 芳紘さん

柑橘農家として口之津で生まれ育った平さんは、兄弟の進学など家計を助ける為に働き始め、36歳の時に養豚業を始めます。当時は、小面積でたくさんの豚を飼育する環境に疑問を持ち始めながらも、生活をしていく為には仕方ないと過ごす日々。

そんな中、SPF豚の存在を知ってからは、飼料会社と相談をしながらモデルとなりそうな養豚場に見に行ったり試行錯誤を重ね、全てを売り払い、2年間無収入という日々が続きますが、熱い想いを持ち続けひたすら目標に向かっていったそうです。「当時は、まだまだSPFという言葉も広まっておらず、その中で、芳寿牧場がSPFを認証されることは並大抵のことではなかった。」と、平さんは当時を振り返ります。


芳寿牧場は、平さんの名前から「芳」、創業当時、目標にしていた叔父の名前から「寿」を一字ずつとりつけた名前。







芳寿牧場・代表取締役 宮井 宏泰さん

香川県出身の宮井さん。大学で家畜管理学研究室で家畜の行動について研究後、大手の飼料会社に勤め、全国の養豚場などに出かけては改善策を提案していました。そんな中、芳寿牧場の営業担当となり平さんと出会います。芳寿牧場や平さんの人柄に引き込まれた宮井さんは、自身の結婚披露宴で父親代わりにスピーチをお願いしたそうです。

その後、宮井さんが芳寿牧場へ出向。5年が経った頃、平さんから宮井さんへ「ここでずっと働いて欲しい。」と説得。芳寿牧場での仕事にやりがいを感じた宮井さんは、飼料会社を辞め、芳寿牧場で働くこと決意。2020年4月からは代表取締役社長に就任し、平さんの熱い思いと芳寿豚の美味しさが引き継がれています。


「ここの養豚場は近くまで来ないとにおいがしないでしょう。」と誇らしげに語る宮井さん。全国たくさんの養豚場に行った宮井さんが、「ここのように、近くまで行かないと豚特有のにおいがしない場所は珍しい。」と言うほど、芳寿牧場では衛生的に養豚されている場所だということが分かります。






SPF認定証を26年間取り続けている芳寿牧場。

SPF認定は、300項目ほど審査項目があり毎年認定試験に合格しなければなりません。最初の認定から26年間連続で認定をもらう牧場は全国的にも珍しく、平さんは、日本SPF豚協会の代議員も勤めています。


▶︎SPF豚
・Specific(特定の)
・Pathogen(病原体)
・Free(無い)
の略で、日本では、肺炎・鼻炎など指定された病原体を持っていないという意味。

疾患に感染してないので、飼料に抗生物質を使用しなくても健康に育ちます。
他の豚や動物との接触を断ち、農場内への病原体の持ち込みを遮断して飼育されているので、関係車両以外の立ち入りは制限し、トラックなども十分に消毒、豚舎に入る人は直前にシャワーを浴びなければいけません。病原体の侵入を阻止するため、衛生的な環境を保つための配慮がなされています。








お肉を購入することができる直売所。「お客さんの顔が見えるのはすごく嬉しい。お客さんを大切にしていきたい。」と、語る平会長。喜んでくれるお客様からの口コミで広がっていった芳寿豚。口之津の直売所まで何度も買いに来られるリピーターのお客様も多いようです。

全国発送も可能。

お店や個人向けの配送も行っています。(詳しくは、電話にてご確認ください。)
●口之津町内
●火・木・土曜日・・・小浜方面
●月・金曜日・・・・・島原市内
●水曜日・・・・・・・長崎市内






ロース、ヒレ、モモ、ベーコン、生ハムなどが販売されています。お好みにより、肉の厚さを調節できるので料理名を伝えて自分好みにしてもらえるのが嬉しいですね。







高い衛生レベルの清潔な農場環境で飼育される「芳寿豚」は、臭みが少なく、柔らかくジューシーなお肉と好評。島原半島内にあるレストランなどでも使用されています。








直売所のスタッフの皆さん。









芳寿牧場の敷地内にあるバーベキューもできる場所。側には大きな木がそびえ立っています。






現在78歳の平会長と、支え続けてきた奥様、一緒にスタッフとして働き始めたお孫さんと、宮井社長。







遠く海の向こうまで見渡せるこの場所は、宮井社長お気に入りの場所。


自然豊かな場所で大切に育てられる芳寿豚の美味しさは、この口之津町から日本全国へと広がっています。



【有限会社 芳寿牧場】
〒859-2504
南島原市口之津町丙792
TEL 0957-86-3359

【お肉屋ほうじゅ】
TEL 0957-86-5529




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